ゴッドファーザー
シチリアからアメリカへと移民したマフィアのドン、コルレオーネ・ファミリー三大の歴史を描いた3部作。裏社会に生きるマフィアの実像と家族間の愛憎を緻密に描いた重厚な人間ドラマで、3作品を通してアカデミー賞ノミネート数延べ25部門、うち9部門を受賞した名作です。映画の中ではシチリア島を舞台にしたシーンも数多くでてきます。
❖ロケ地①・・・パレルモ
「ヴィラ・マルフィターノ」
PARTⅢでシチリアに帰郷した一家が過ごした住まいとしてロケ地に使われた邸宅「ヴィラ・マルフィターノ」。撮影にはサロンとシーガロ(葉巻ルーム)が使われました。1886年に建てられたこの館は52もの部屋を持ち、一般公開もされています。「パレルモ市内オープンツアーバス」のラインBのコースにも入っています。
「マッシモ劇場」
シチリアが誇る世界で3番目の規模を持つ歌劇場「マッシモ劇場」。この堂々たる歌劇場はPARTⅢのクライマックスシーンに登場します。
― オペラ歌手となった息子のデビュー公演の裏でひそやかに進行していく暗殺計画。劇が終わり一家が劇場の階段を下りて行くその時、主人公マイケルを狙った銃弾が愛する娘の胸を貫く ―
このシーンの大階段がマッシモ劇場の正面階段です。また、劇場内を見学する内部ツアーもあり、ファミリーが観劇を楽しんだロイヤルボックスシートも目にすることができます。
シチリアが誇る世界で3番目の規模を持つ歌劇場「マッシモ劇場」。この堂々たる歌劇場はPARTⅢのクライマックスシーンに登場します。
― オペラ歌手となった息子のデビュー公演の裏でひそやかに進行していく暗殺計画。劇が終わり一家が劇場の階段を下りて行くその時、主人公マイケルを狙った銃弾が愛する娘の胸を貫く ―
このシーンの大階段がマッシモ劇場の正面階段です。また、劇場内を見学する内部ツアーもあり、ファミリーが観劇を楽しんだロイヤルボックスシートも目にすることができます。
❖ロケ地②・・・コルレオーネ村
広大なシチリア島の内陸部にポツンとある陸の孤島のような村、コルレオーネ。マフィアと言えばコルレオーネ村と言うくらいマフィアで有名になってしまった村ですが、今は、アンチマフィア博物館もあります。実際のロケはこの地では行われていませんが、市役所に近いバールには「ゴッドファーザー」のポスターや写真が所狭しと張られ、店内では「IL PADRINO(GODFATHER)」という名のお酒も販売しています。お土産にいかがですか。
❖ロケ地③・・・サヴォッカ
タオルミーナ近郊の村、サヴォッカ。マイケルが最初の奥さんアポロニアとの結婚式を挙げるシーンが撮影されたのが「サン・ニコロ教会」。また、アポロニアのお父さんが経営するお店として登場するのが「バール・ヴィテリ」。現在も営業しており、観光シーズンには世界各地から「ゴッドファーザー」の面影を求める観光客が訪れています。
❖ロケ地④・・・フォルツァダグロ
「ゴッドファーザー」シリーズすべてに登場したフォルツァダグロもタオルミーナ近郊の村です。特に何度も登場するのがサンティッシマ・アヌンツィアータ・マドレ教会。映画のシーンでは外観だけですが、修復が終わった教会内部はこの小さい村の教会とは思えないほど豪華です。その他にも、サンティッシマ・トリタニ教会や村の路地が映画の中にでてきています。
❖ロケ地⑤・・・タオルミーナ
ほんのワンシーンですが、タオルミーナも登場します。それはタオルミーナ駅です。PARTⅢで、マイケルが息子の初舞台を見るためシチリアにきた、離婚した妻をプラットホームに出迎えるシーンです。
ニュー・シネマ・パラダイス
舞台はシチリアの小さい村の広場にある映画館「パラダイス座」。映画館が庶民の娯楽の中心だった時代、映画好きの少年(トト)と映画技師(アルフレード)の長い年月にわたる友情を中心に、映画を愛した人々の人生模様を描いた作品です。特に、映画への愛情にあふれたラストシーンに涙した人も多いのではないでしょうか。郷愁と哀愁にあふれ、イタリアを代表する素晴らしい作品の一つです。
❖ロケ地①・・・パラッツォ・アドリアーノ村
映画を心から愛する少年トトと映写技師アルフレードの心の交流を描いたこの映画のロケ地となったのが、シチリアの内陸部の小さな村「パラッツォ・アドリアーノ」。映画そのままの雰囲気のウンベルト広場に足を止め、辺りを眺めていると、今にも村人たちがパラダイス座を目指して集まってくるような錯覚を覚えます。但し、パラダイス座は映画の為に作った架空の映画館(セット)のため、残念ながら今の村にはありません。ウンベルト1世広場に面した市庁舎の1階には、撮影当時の写真やアルフレッドのカバンと杖、自転車も展示された「ニュー・シネマ・パラダイス写真館」があります。
❖ロケ地②・・・チェファル
年月が流れ、立派な青年に成長したトトが、家族やアルフレードに見送られてローマヘ旅立つ何ともせつない別れのシーンは、ティレニア海に面したリゾート地・チェファルの駅で撮影されました。また、夏の海辺のシーンもここチェファルで撮影されています。
(注)チェファルの駅ではなく近郊のLASCARIという説もあります。
(注)チェファルの駅ではなく近郊のLASCARIという説もあります。
マレーナ
タイトル・ロールのモニカ・ベルッチ演ずる美しい女性「マレーナ」の第二次大戦当時の半生を、彼女に憧れては恋焦がれる一人の少年・レナートの視点を通して描かれている作品。「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督
❖ロケ地・・・シラクーサ
悲しみをたたえたマレーナが、人々の好奇の視線を浴びなら真っ白なワンピースで歩いていた印象的なシーンは、旧市街オルテジア島のドゥオーモ広場で撮影されています。後半、美しいマレーナが街の女性たちから嫉妬を受けて、美しい髪の毛を切られたり、袋叩きにあった壮絶なシーンもこの広場です。レナートがマリーナを見かけるシーンとして、この広場は何度も登場します。