さまざまな文化が交錯し今に残るエキゾチックな街パレルモ。新旧を楽しむ街歩きがおすすめ!
文化遺産が残る旧市街。モダンでお洒落な雰囲気の新市街。活気あふれる市場など見所がいっぱいのパレルモは、街歩きが楽しい街です。また、郊外には内部が黄金のモザイク画の教会があるモンレアーレがあります。2015年には「パレルモのアラブ・ノルマン様式建築群とチェファル、モンレアーレの大聖堂」として世界遺産に登録されました。そんなパレルモの見所をご案内いたします。
パレルモ空港から専用車にて約40分
パレルモ街歩き1日おすすめルート
★パレルモ市内オープンツアーバス(弊社パレルモ滞在コースにはチケットが含まれています。)を利用してパレルモの主な観光地を巡るルートです。
ポリテアマ劇場近くバス停から乗車⇒ バスで車内から~マッシモ劇場~クアットロ・カンティ~ステーリ~植物園~パレルモ中央駅を見ながらインデペンツァ(独立)広場で下車 (このまま乗車いただければまた出発場所まで戻ります。)➾(ここからは徒歩にて)サン。ジョバンニ・デッリ・エレミティ教会➾ノルマン王宮(パラティーナ教会)➾大聖堂➾クアットロ・カンティ➾プレトーリア広場➾サン・カタルド教会➾マルトナーナ教会とパレルモの旧市街を巡ります。(昼食は旧市街でどうぞ)➾クアットロ・カンティから新市街に向かうマクエダ通り(歩行者天国、おみやげ屋さんや屋台が並んでいますをぶらぶらしながら➾マッシモ劇場(劇場内を案内するガイドツアーもあります。但し、公演など無い日に限ります。)➾ホテル(新市街)着。
ひと言アドバイス
オープンツアーバスは1日(当日)券で乗り降り自由です。コンパクトに旧市街だけ観光したい方はクアットロ・カンティで下車し、旧市街を徒歩で観光。インデンペンツア広場のタクシー乗り場からホテルへ。うまく時間があえばオープンツアーバスで戻ることも可能です。
そのほか、活気あふれる市場を散策したり、シチリア貴族の往時を偲ぶ「華麗な宮殿」巡り、映画「ゴッドファザーPARTⅢ」でシチリアの館としてロケ地となった「ヴィラ・マルフィターノ」、有名ブランド店も並ぶお洒落な雰囲気の新市街リベルタ通りなど見所もいっぱい。また郊外にある世界遺産に登録された黄金のモザイク画が美しいモンレアーレの教会へも足を伸ばすことができます。
▼「イタリアン地中海センターイチオシ!パレルモに行ったらMUSTで訪れてほしい場所」
初代シチリア王国ルジェーロ2世が建造した王宮(ノルマン王宮、現在はシチリア州議会堂として使われている)に現存するアラブ・ノルマン様式の礼拝堂。全体が金色に輝くモザイクで覆われその豪華さでパレルモ最大の遺産といわれています。11世紀末のイスラムやビザンチン文化の影響を今に伝えています。開館時間:月~土 08:15~17:40、日、祝 08:15~13:00 ※休日:12/25,1/1,イースターマンディ 混雑時期は入場制限あり。
1184年にシチリア・ノルマン様式で建てられた大聖堂。外国支配の歴史を通して増改築を繰り返した外観は、アラブ・ノルマンから18世紀後半改装の新古典まで各時代の建築様式が見られます。内部には、歴代の王と王妃の霊廟が置かれています。屋上テラスに上ることも可能です。(有料) ※宗教儀式中は見学不可
パレルモに行ったら、活気あふれる市場(メルカート)を訪れてみて下さい。
「カボ市場」マッシモ劇場の南に広がり、観光の途中に寄るには最適です。規模も大きく日用品なども揃えてます。
「ヴッチリア市場」サン・ドメニコ広場近くにある、狭い路地に屋台が並ぶパレルモで一番古い市場。
「バラッロ市場」生鮮食品が中心の生活感あふれるパレルモ庶民の市場。売り手も買い手もほとんどが男性です。
▼まだまだ見所がいっぱいのパレルモ!
シチリアが誇るヨーロッパ有数のオペラの殿堂。内装は5層のボックス席と最上階桟敷を備える豪華な造りで、公演のない日には、内部のガイド付き見学ツアーが行われています。映画「ゴッドファザーⅢ」のラストシーンのロケ地にもなっています。
クアットロ・カンティのすぐそばにある、30体以上の裸体彫刻がルネッサンス様式の噴水の周りに置かれています。噴水はフィレンツェのヴィラ用に作られたもので、16世紀後半にパレルモに移築されました。夜間はライトアップされています。
ノルマン時代に建設された3つの赤い丸屋根が、イスラム人支配が史実であったことを実感する教会。この赤い半円ドームは、ハーレムに使える「宦官の帽子」を模したもの。なお、内部はガランとしています。内部のモザイク画が美しい「マルトラーナ教会」は隣です。
旧市街のメインストリート、ヴィットリオ・エマヌエーレ大通りとマクエダ通りが直角に交わる交差点。4つ角に面した建物の壁面には、17世紀建築の美しいシチリアン・バロック様式の装飾が飾られています。
新市街の中心広場ルッジェーロ・セッティモ広場に面しており、凱旋門のようなファサードの上には4頭立ての二輪馬車のブロンズ像が。シチリア交響楽団の本部が置かれています。広場より北につながるのがリベルタ通りです。
街歩きの楽しみの一つに通りをぶらぶらすること。旧市街に歩行者天国のヴィットリオ・エマヌエーレ通り、マクエダ通り、新市街にはお洒落なショップが並ぶリベルタ通りがあり、シッピングするにも食べ歩きにもおすすめです。
▼パレルモからちょっと足を延ばして、モンレアーレ、チェファルへ日帰り旅行はいかがですか。
パレルモのパラティーナ礼拝堂よりさらに広く壮大で豪華な大聖堂。王家の菩提寺にするつもりでシチリア王国三代目のグリエルモ2世により建立されました。内部壁面を覆う黄金のモザイク画は圧巻。モザイクの総面積は6340㎡で、世界最大級の大きさを誇っています。パレルモ市内からバスまたは専用車にて約30分。
大聖堂併設の回廊(キオストロ)は、12世紀に大聖堂付属のベネディクト派修道院として建設されました。コズマーティ様式で彩られた列柱が中庭を囲み、柱頭には動物、植物、聖書の場面などが彫り込まれ、一本づつ異なる装飾がされています。中庭の一角には噴水が置かれ、アラブの楽園の趣です。
ルジェーロ2世が嵐の海で助かったことに感謝して神にささげられた大聖堂。モンレアーレの大聖堂とはほぼ同時期に建設されています。石畳が続く昔ながらの通りには、商店やレストラン、カフェが並び、そぞろ歩きをするにはおすすめの街です。夏には海水浴でにぎわいます。パレルモから列車で約1時間。
▼世界遺産「パレルモのアラブ・ノルマン様式建築群とチェファル、モンレアーレの大聖堂」(2015年登録)
➊ノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂 ➋サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会 ➌マルトラーナ教会
➍サン・カタルド教会 ➎大聖堂/カテドラーレ ➏ジーザ宮
➐アンミラリオ橋 ➑モンレアーレの大聖堂 ➒チェファルの大聖堂
▼パレルモ、こんなところもいかがですか。
「ジジ・マンジャ」は新市街・ポリテアマ劇場近くにあり、魚介類を中心の郷土料理を味わえます。シチリアワインを中心にワインの品ぞろいも揃ってます。
日本のガイドブックには紹介されていませんが、新市街・リベルタ通りのお洒落な高級ブランド街を過ぎたところに広がる19世紀に作られた公園、”Giardino Ingless ジャルデイーノ・イングレス(イングリッシュ・ガーデン)”。広い園内に南国の植物が生い茂り、手入れも行き届いたきれいな公園です。
また、旧市街には18世紀に作られた”Orto Botanico”(オルト・ボタニコ)植物園が中央駅近くにあります。観光に疲れたら都会のオアシスでリフレッシュ。
▼”パレルモ”に滞在するシチリアツアーコースはこちら➾「シチリア島ツアーコース一覧」
シチリア島のその他の都市ガイドはこちら➾