優雅で隠れ家のような天空の街ラヴェッロ
アマルフィ海岸の高台に位置するラヴェッロ。標高350mの切り立った断崖の上にあるラヴェッロは、ぽっかりと空に浮かんだ天空の街を思わせます。ドゥオモ広場を中心に、街の北と南に延びる散歩道の脇には木々に囲まれたテラスや、海と山が織りなす素晴らしい風景が楽しめるレストランなどが。
中世の小道をたどりながら歩いて行くと、広大な敷地を持つ大邸宅ヴィラ・チンブローネにたどり着きます。海に吸い込まれそうな庭のテラスからは、誰もが思わず息をのむ絶景が楽しめます。
アマルフィほどの賑わいも、ポジターノほどの華やかさもなく、海で泳ぐことも、ショッピングを楽しむこともできませんが、ただ山を眺め、緩やかな坂道を歩いているだけで不思議と贅沢な気分に浸ることができる癒しの街です。
また、ラヴェッロは多くの音楽家を魅了した街です。ラヴェッロにあるヴィラ・ルーフォロに1880年ワーグナーが滞在し、ラヴェッロの美しい風景から「パルジファル」のクリングゾルの庭の音楽の着想を得ました。それにちなんで1953年から毎年夏になると「ラヴェッロ・フェスティバル」という盛大な音楽祭が行われています。