ヨーロッパの新型コロナウィルスの感染者数が激増しており、イタリアもここ1週間で先週の２倍の感染者数となっています。そのため、10月24日付けで新たな首相令が発令されました。主なところとしては、レストランやバールなどの営業時間が朝5時から夜18時まで、1テーブルに最大４人まで（同居者でない場合）、持ち帰りサービスは24時まで営業可能です。また、劇場、コンサートホール、映画館、屋外も含むその他のスペースで、一般に公開される演劇・ショーは禁止されます。その他、大人数のパーティーも屋外を問わず禁止されます。このイタリア全土における感染拡大防止緊急措置は10月26日から11月24日までとなります。これで少しでも感染が抑えられればいいのですが。。。
イタリアおよびフランス、スペイン、ドイツのの過去２週間の１日平均の感染者数は下記のとおりです。
過去２週間の１日平均感染者数
１０月１４日～２０日 １０月２１日～２７日（資料：STATISTICHE CORONAVIRUSより）
イタリア ９、８４１．１人 １８，６２０．５人
フランス ２４，８５７．５人 ３８，３１７．１人（資料:CORONAVIRUS STATISTIQUESより）
スペイン １２，２１１．５人 １７，６９５．８人
ドイツ ６，３１６．８人 １０，４５５．７人
（注）スペイン、ドイツの集計期間は10/13~19,10/20~26となります。
過去２週間の１日平均死亡者数
１０月１４日～２０日 １０月２１日～２７日（資料：STATISTICHE CORONAVIRUSより）
イタリア ６５．５人 １４２．１人
フランス １３６．５人 ２３６．５人 （資料:CORONAVIRUS STATISTIQUESより）
スペイン １２４．０人 １４８．４人
ドイツ ２８．８人 ３５．５人
（注）スペイン、ドイツの集計期間は10/13~19,10/20~26となります。
ヨーロッパは上の国以外もイギリス、オランダ、ベルギー、また東欧各国も10月に入ってから感染者数が激増しております。確かに検査数は日本とは比べようもないほどしておりますが（国により１０倍からそれ以上）、感染者数に伴い死亡者数も増えてきているのが（3月、4月よりは少ないですが）心配です。
もう一度徹底しましょう！！
イタリアの各都市の状況（１日平均感染者数）は下記の通りです。
１０月１４日～２０日 １０月２１日～２７日（資料：STATISTICHE CORONAVIRUSより）
ローマ ６０２．７人 １，０５７．０人
ミラノ １，１６０．４人 ２，１６３．７人
ベネチア ３０．５人※ ２３１．２人
フィレンツェ ２８９．７人※ ４８１．１人
ボローニャ １１６．２人 ２６５．５人
ベルガモ ４７．２人 １１５．４人（感染の被害がひどかった北イタリアの町）
トリノ ６６８．０人※ １，０６８．８人（ピエモンテ州の州都）
南イタリア
ナポリ ８２２．０人 １，３８１．１人
サレルノ １０２．１人 ２４５．１人 （アマルフィ海岸の東の玄関口）
バーリ １４７．５人 ２０８．１人 （アルベロベッロのあるプーリア州の州都）
マテーラ ４７．２人 １１５．４人
シチリア島
パレルモ １６２．７人※ ２５２．０人
カターニア １６９．２人※ １９８．５人
メッシーナ １８．０人※ ５９．２人
シラクーサ ２７．０人※ ２８．８人
（注）※印は集計範囲が10月17日～20日となります。
イタリア各地も倍増している都市が多いですが、特に増えている州が、ミラノあるロンバルディア州、トリノのあるピエモンテ州の北部地方と、南ではナポリのあるカンバーニア州です。特にロンバルデイア州は、ミラノの近郊にあるモンツア・エ・ブリアンツァ県が前週に比べ3倍増となり10/21~27の１日平均が676.4人となっています。この地域は10年ほど前はミラノ市の北部の地域で、その後県となったところです。（モンツア・サーキットでも知られています。）ミラノへの通勤圏ですので、ミラノ市の感染者増に伴い激増しております。首相令が効果を発揮することを心より祈ってます。
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