まだまだ変異型ウィルスが猛威を振るっている欧州ですが、イギリスではワクチン接種率（１回目）が人口の半分を超え欧州の他国に比べ感染者数も死亡者数も一桁違いに少なくなってきています。これはワクチンに期待してもよろしいのでしょうか。
イタリアおよびフランス、スペイン、ドイツ、そしてイギリスの過去２週間の１日平均の感染者数は下記のとおりです。なお、今回からワクチン接種率（１回）もあわせご案内いたします。
過去２週間の１日平均感染者数
４月１４日～２０日 ４月２１日～２７日 ワクチン接種率（1回）
イタリア １４，００４．２人 １２，９２１．２人 ２１．３％
フランス ３３，４３４．２人 ２７，７２８，２人 ２１．３％
スペイン ７，４００．８人 ９，６２７．５人 ２３．５％
ドイツ ２０，６４５．４人 ２０，００３．０人 ２３．９％
イギリス ２，５４９．０人 ２，３７３．５人 ５０．８％
※参考資料（感染者数：STATISTICHE CORONAVIRUS、ワクチン接種率：OUR WORLD IN DATE）
※ワクチン接種率は、4/26現在です。
過去２週間の１日平均死亡者数
４月１４日～２０日 ４月２１日～２７日（資料：STATISTICHE CORONAVIRUSより）
イタリア ３２５．５人 ３６３．５人
フランス ２９６．２人 ２９２．７人
スペイン ６８．１人 １０７．５人
ドイツ ２２０．４人 ２３５．０人
イギリス ２１．４人 ２１．１人
イタリアは、現在もゾーン別の制限措置がとられていますが、感染者数が３月より減少していることから、4月26日現在は、バジリカータ州、カラブリア州、プーリア州、シチリア州、ヴァッレ・ダオスタ州、サルデイーニャ州を除き、制限のゆるいイエローゾーンとなっています。ただし、シチリア州は感染者数の増えた市町村には、「シチリア州知事命令」により一番制限措置の厳しいレッドゾーンの措置が適用されています。また、サルデイーニャ州もレッドゾーンとなっています。北イタリアに比べ南イタリアの感染者数が全般的に増えています。なお、各ゾーン別の制限措置の詳細は在イタリア日本国大使館の「ゾーン別措置（概要）」をご覧ください。
イタリアの各都市の状況（１日平均感染者数）は下記の通りです。
４月１４日～２０日 ４月２１日～２７日（資料：STATISTICHE CORONAVIRUSより）
ローマ ８８９．８人 ８０６．５人
ミラノ ６０７．１人 ５８９．１人
ベネチア １４４．１人 １３８．１人
フィレンツェ ３１９．５人 ２５０．７人
ボローニャ １９５．１人 １８８．５人
ベルガモ １６６．７人 １６６．９人（感染の被害がひどかった北イタリアの町）
トリノ ５６７．４人 ５８３．７人（ピエモンテ州の州都）
南イタリア
ナポリ １，１９１．７人 １，１０９．７人
サレルノ ２７３．１人 ２４８．７人 （アマルフィ海岸の東の玄関口）
バーリ ４９５．７人 ４１７．０人 （アルベロベッロのあるプーリア州の州都）
マテーラ ５９．５人 ４８．８人
シチリア島
パレルモ ４２５．５人 ３７９．４人
カターニア ２９５．２人 ２８２．８人
メッシーナ １１１．４人 ９５．２人
シラクーサ ９９．２人 ９１．７人
シチリア島は州都パレルモも増えていますが、島の東部のカターニア、メッシーナ、シラクーサが３月に比べ倍の数字になっています。やはり厳しい措置をとらざるを得ない状況です。
「木陰で海をながめがらの朝食」。。。今年の夏は難しいですね。
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